株3日続落、3つの不安で「年初株安論」が浮上

株3日続落、3つの不安で「年初株安論」が浮上
日本経済新聞証券部 菊地毅
2016/12/26 15:26日本経済新聞 電子版

 26日の東京株式市場で日経平均株価は31円(0.16%)安の1万9396円と3日続落した。ただ米国など海外主要市場は休場中で、商いの閑散ムードは強い。東証1部の売買代金は約2カ月ぶりの低水準にとどまった。こうしたなか、市場参加者の関心は2017年の相場展開に向かうが、年初からの下落を不安視する声が増えつつある。台頭する3つの不安を乗り越えられるか、年明けに早くも正念場が訪れそうだ。

 「きょうも活発に動いているのは中小型株を物色する個人ぐらい。指数全体を動かす力は乏しい」。証券会社のトレーダーや情報担当者もこの日の閑散ぶりにはお手上げ状態だった。何しろ東証1部市場の売買代金は米大統領選後で最低の1兆6302億円。日経平均の高値から安値を引いた日中値幅も46円強と、14年9月1日以来約2年4カ月ぶりの小ささだった。「今日はオフィスの空席が目立つ」(外資系運用会社)との声も聞かれた。

 市場参加者の関心は17年相場に移りつつあるが、今年の11月中旬から日米の株価が急上昇したあとだけに、年初に下落するとの不安も浮上している。「これまでのトランプ相場と物色動向が変わってきた。米国株の勢いがしぼめば、日本株も年初は弱含むかもしれない」。みずほ証券の三浦豊氏はこう指摘する。

 26日の東京市場ではトヨタ自動車が1%安、三菱商事が3%安、三菱UFJフィナンシャル・グループが1%安とトランプ相場を代表するような銘柄が軒並み売られた。背景には年明けを見据えた3つの不安があるようだ。

 1つは外国為替市場での円高への巻き戻しリスクだ。前週末に米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した投機筋による円の売り越し幅は約1年1カ月ぶりの高水準に拡大した。これまでのような円売り建玉の積み上がりは期待しにくくなっている。加えて「米長期金利上昇にも一服感がある」(BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンの王子田賢史氏)。トランプ次期米大統領の政策期待を反映した金利上昇は終わり、これからは米経済の実力値が問われる局面になるとみる。

 2つ目は原油などの商品価格の動向だ。原油価格は産油国による減産合意への期待から回復基調が続いたが、これも足踏みしている。合意通りに減産がなされるか不安視されているのに加え、原油消費国である中国の経済を巡る不透明感がくすぶる。ドルトン・キャピタル・ジャパンの松本史雄氏は「資本流出に対する懸念がある」と話す。こうした不安を反映するかのように、26日の中国株式市場では上海総合指数が節目の3100ポイントを割り込む場面もあった。

 3つ目が需給面だ。大和証券の木野内栄治氏は「米国の個人投資家の動向を注視している」と話す。米国では17年に所得減税がなされるとの期待があり、個人投資家が株式の利益確定売りを年明け以降に持ち越しているとみるためだ。「米国の個人の利益確定売りが出れば米国株上昇の重荷になりやすいだけでなく、日本株にも波及する可能性がある」(木野内氏)という。

 日経平均は昨年末比で362円高。5年連続の上昇も視野に入ってきた。1989年までの12年連続以来の長さだ。年明けまでそのムードを持ち越せるか、予断を許さない。


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サラリーマンを辞めて「専業トレーダー」やっています。現在は、配当重視株7割 売買3割でやっています。
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