内需株物色、第2ラウンド入りか カギは国際展開力

内需株物色、第2ラウンド入りか カギは国際展開力
日経新聞証券部 佐藤亜美

 前日の米株式市場でダウ工業株30種平均が100ドル超下げたにもかかわらず、5日の日経平均株価は3日ぶりに反発し、堅調さが目立っている。そのけん引役は大手百貨店や食品、医薬品など内需関連銘柄の上昇だ。足元で一服していた内需関連物色が再び勢いづき「第2ラウンド入り」を指摘する市場の声も出始めた。その理由を探ると「賃上げ」と「国際展開力」という2つのキーワードが浮かび上がる。

 1つ目は企業による賃上げ機運の高まりだ。4日にはすかいらーくが2015年春の労使交渉で4300円のベースアップ(ベア)実施を決定。大成建設も人材確保に向け、今春から2.3%の賃上げを実施すると伝わっている。企業の賃金上昇による国内消費の押し上げ効果が期待され、きょうは三越伊勢丹ホールディングスが3%上昇し、上場来高値を更新。J・フロントリテイリングも昨年来高値を付けた。「(大手百貨店株は)好調なインバウンド消費に、賃上げによる国内消費の回復も加われば息の長い上昇が期待できる」(大和住銀投信投資顧問の門司総一郎経済調査部部長)との声は多い。

 2つ目は海外企業との提携をテコとする国際展開力。きょうの市場で目立ったのが医薬品株の上昇で、業種別日経平均「医薬品」の上昇率は3.3%と、全36種中で首位だった。医薬品株は株価の変動率が低く、市場全体が弱含む場面で買われることの多い「ディフェンシブ銘柄」と見られがち。だが足元では新薬開発による業績拡大期待の高い「成長銘柄」として物色する動きが目立つ。

 たとえば、きょう上場来高値を更新した小野薬品工業やエーザイは、海外企業との提携による新薬開発への期待が高い。小野薬は米ブリストル・マイヤーズスクイブと共同開発するがん治療薬について4日、米当局から適応拡大を承認されたと発表した。エーザイも朝方に米大手製薬メルクとの共同研究契約を締結したと発表。米バイオジェン・アイデックと共同で開発するアルツハイマー治療薬への期待も高まっている。「医薬品は新薬次第で業績が劇的に変化する。将来的な成長期待の高い銘柄として、国内外の機関投資家からの買いを集めている」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長)という。高配当利回りということもあり、3月期末の配当狙いの個人投資家も動いているようだ。

 足元の日本株は短期的な過熱感も警戒されており、上値では利益確定売りに押される場面も目立つ。週末には2月の米雇用統計発表も控え投資家の様子見気分も強く、上昇ペースにはやや迫力に欠ける面もある。ただ主力の輸出関連だけでなく、内需関連の成長銘柄にも物色の裾野が広がってきたことで相場の「足腰」が強くなってきたとの声も出ている。


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サラリーマンを辞めて「専業トレーダー」やっています。現在は、配当重視株7割 売買3割でやっています。
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