株価の予想は、難しいよね・・・・・

株価予想にむなしい現実 大相場育たぬ時代の心得
日経新聞 2013年8月23日
経済ジャーナリスト・西野武彦

株価の予想ほど難しいものはありません。専門家や市場関係者と呼ばれている人たち(証券会社のアナリストやストラテジスト、機関投資家のファンドマネジャーなど)の予想も大半が外れています。

 例えば新年恒例の相場予想を振り返ってみても、専門家の大半が日経平均の年内最高値を1万1000~2000円としていました。ところが予想に反して実際の株価が1万5000円の大台を突破してくると、今度は年内高値予想を1万8000円、2万円などと引き上げる人が続出。なかには4万円説を唱える人まで出てきました。

 しかし、こうした超強気の見方が出てくるときは得てして目先天井となり、大きく値下がりすることがしばしば起こります。専門家の株価予想は外れるのが普通、と考えておいた方がよいでしょう。

 経済学者や、シンクタンクと呼ばれている経済研究所が予想しても同じことです。株価はなかなか理屈通りに動いてくれず、理論的に考えようとすればするほど間違う確率が高くなるのです。

 今回の日本株高を演出したのは、に代表される外国人投資家です。彼らも買っているだけでは利益が出ず、どこかで反対売買をしなければなりません。大量に売るためには、市場が超強気になっているときがベストのタイミングとなります。市場参加者の多くが強気に傾いているときに、株価が急落しやすいのはそのためです。

 「大暴落というのは、誰もが警戒しているときにはなかなか起こらない。誰もが強気になって、大暴落などするはずがないと多くの市場参加者が考えているときに起こるものだ」――。昔、ベテランの証券マンからよく聞かされた言葉です。

この説には一理あります。株価を押し上げてきた大口投資家が売り逃げるためには、相場が活況のときでなければ大量の売りをこなすことができません。誰もが急落を心配しているときに少しまとまった売りを出せば、ほかの投資家も一斉に売りに走り、自分で自分の首を締めることになってしまうからです。

 株価予想が難しいのは、株式相場は国内外の政治、経済、社会問題など森羅万象に大きな影響を受けながら変動するため、どの要素が今後の株価に最も影響を与えるのか判断するのは至難の業だからです。さらに世の中には予想外の出来事が突然発生し、株価に大きな影響を与えることが少なくありません。

 株価を予想する場合、現状に近い状態が将来も続くということを前提にしつつ、多少は予想できるハプニングなどの影響も考えて判断するのが一般的です。前者は数日後や数週間後程度の短期間であれば比較的有効ですが、数カ月後や数年後となればほとんど役に立ちません。先になればなるほど、予想外の出来事が起こる確率が高くなるからです。

 次々に起こるハプニングに合わせて予想を修正する必要があります。そのためには、ある程度の経済知識とともに経験が必要になります。「株価は景気より6~9カ月ほど先行して動く傾向がある」「金利上昇は株価にマイナス」「物価上昇は株価にプラス」「円安は日本株にはプラスに作用することが多い」といった知識を持っていても、それをワンパターンに当てはめて相場を予想すると間違うことが少なくありません。

 例えば金利と株価の関係にしても、金利上昇が株価にマイナスの影響を与える傾向があるのは事実ですが、景気の回復に伴って金利が上昇するのは当然のことです。この場合は金利上昇自体はマイナス材料でも、景気回復というプラス材料が相殺するため、株価は上昇するのです。

ただし景気が過熱気味になった後の金利上昇は、景気にも株価にも悪影響を与える可能性が高くなります。値下がりリスクが高まった株式から、元本割れがなく金利上昇の恩恵が得られる債券へと有力な投資家の多くが資金をシフトするため、株価は急落しやすくなるのです。このように、同じ材料でも相場環境次第で好材料になることも、悪材料になることもあるのです。

 また(1)その時々の相場をリードしているのは外国人投資家なのか、国内の機関投資家なのか、個人投資家なのか(2)何をテーマにして相場が動いているのか(3)現在は相場の何合目あたりに来ているのか――などを常にチェックしておく必要があります。

 例えば外国人がけん引している相場であれば、彼らが売り越しに転じたときに相場の流れが大きく変わります。アベノミクスを材料に買われた2012年秋以降の相場は、アベノミクスが期待外れに終わる見通しが強まれば終焉(しゅうえん)に向かうことになります。

 最近は力強い景気回復を背景に3~4年かけて日経平均が3~4倍に値上がりするような大相場に発展する可能性は非常に小さくなっています。株価が1~2年で直近の安値から5~10割値上がりすれば目先天井は近いと判断しておいた方が無難です。

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諸葛孔明

Author:諸葛孔明
サラリーマンを辞めて「専業トレーダー」やっています。現在は、配当重視株7割 売買3割でやっています。
(注)「FHファンド」は、個人事業届出時の屋号です。投資顧問業ではありません!

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